Maison Classique

ビスポークの旅は、一つの対話から始まります。動き、好み、そして個人のリズムを丁寧に紐解きながら、伝統に根ざし、意志を映し出すように仕立てられる一足。すべてはあなたを中心に、時間をかけて、精緻に、そして唯一無二の形へと仕上げられます。

形の奥にあるかたち

採寸と木型

お客様のご希望やライフスタイルを丁寧にお伺いしたうえで、ビスポークシューズの第一工程である「採寸」に入ります。

日本の伝統的なビスポーク測定法に基づき、足のサイズを正確に記録し、骨格の特徴や歩行の癖なども観察・記録します。これにより、お客様専用の木型づくりに欠かせない深い理解が得られます。

採寸データをもとに、熟練の職人が数値を分析し、木型の設計に入ります。一対の木型は、足の形に忠実でありながら美しいトゥシェイプを備えるよう、すべて手作業で削り出されます。

足のためのリハーサル

仮靴との最初の一歩

2回目のご来店時には、お客様専用の仮靴をご用意いたします。実際に履いていただくことで、足に馴染む感覚やフィット感をご体感いただけます。

その後、職人がフィッティングを丁寧に確認し、お客様からの着用感のご感想も伺いながら、最適なフィットへ向けて木型を調整いたします。

最高の素材を選び、丹念に形づくる

仕立ての優雅な工程

木型の確認が完了した後は、靴づくりが本格的に始まります。まずは、上質なレザーの中でも最良の部位を選び取り、パターンに沿って裁断(クリック)します。裁断されたパーツは丁寧に手作業で漉かれ、通常は手でゆっくりと操作されるミシンを使って、正確に縫製されます。

シルエットを支える強さ

すべては、手仕事で組み上げる

レザーインソールは、ウェルトを支える土台として成形・彫刻されます。アッパーは、木型の形状にぴったりと沿うよう高精度で釣り込まれ、その後、ウェルト縫い、アウトソールの縫製、ヒールの積み上げといった工程へと進みます——いずれもすべて職人の手作業によって行われます。

一つひとつの工程に意味があり、何十時間にも及ぶこの製作工程が、高品質で修理可能な一足を生み出します

洗練の最終層

仕上げのひと手間

靴の完成後、アッパーには上質な仕上げ加工を施し、保護性と美しい外観を与えます。

ご希望に応じて、レザーパティーナ(革染め仕上げ)もお選びいただけます。